近年、発達障害人口が爆発的に増加したとともに、発達障害の遺伝性について疑問の声が多数上がってくるようになりました。
今日は、そんな発達障害と遺伝についてお話していきたと思います。
- 子供に遺伝したらどうしよう…。
- 私の発達障害は親の遺伝?
なんて考えている方は、ぜひこの記事をご覧ください。
ADHDと遺伝性について
発達障害の遺伝性といっても、発達障害には様々な種類があり、今回は、これらをまとめて考え遺伝性があるのかないのか、考えていきたいと思います。
まず、発達障害は確かに遺伝性はあります。
発達障害が遺伝する事は、現在はっきりした事はわかっていない、という言葉で片付けられる場合が多いですが、様々な研究機関、施設が実際に統計をとり、研究をした結果、遺伝性の確立について非常に高いという答えをどこも発表しています。
しかし、だからといって子供を持たないという答えに辿り着くのは、あまりにもお門違いです。
発達障害の原因と遺伝の謎
発達障害の遺伝について解説する資料には、発達障害の遺伝性の説明において、脳の構造、問題についても多く語られています。
しかし、実は発達障害の原因は脳にある、というより、発達障害の症状の原因が脳にあるというだけで、100%脳にある、という答えは今のところ見つかっていません。
だから、遺伝性のもので、DNA自体に何か問題があるのでは?というのが、現在発達障害について最も有力な見解となっており、遺伝性と信じる人が多くなっているのが現状です。
発達障害の原因は父親の年齢にあった
発達障害の遺伝性について、2016年11月18日、ある研究結果が東北大学大学院医学系研究科 理化学研究所から発表されたのをご存じでしょうか?
これは、発達障害の遺伝は、父親の加齢に問題がある、というテーマで発表されました。
⇒実際の論文はコチラ
この論文を簡単に説明すると、以下のような内容です。
発達障害の遺伝について大きな影響を及ぼしているとされるPax6が、高齢な男性の精子の場合多く検出される為、発達障害の遺伝は父親の加齢に原因がある。
というものです。
発達障害の遺伝は低確率
発達障害の遺伝について、上記の内容から子供を持つ事にネガティブなイメージを抱く発達障害当事者の方が、年々増加しています。
現在の研究では、はっきりと発達障害が遺伝性だという確証になるものはまだ発表されていませんが、我が子が自分と同じ生きにくさを抱えて生きていく事に抵抗を感じるのも無理はありません。
しかし、発達障害の遺伝性について、どこも100%遺伝するとは発表しておらず、遺伝性はあるとしても、その確率は低い、という事がわかっています。
発達障害の発症の全ての原因が遺伝的要因ではない為、親が発達障害だからといって、子供も発達障害になるとは限らないのです。
もしも今、確実に発達障害が遺伝してしまうというイメージをもって、子供を持つ事をあきらめている方は、もう一度考え直してみる事をおすすめします。
発達障害の有効な改善法
ここまで、発達障害と遺伝性の関係について説明してきましたが、ここまで読んでくださったあなたは、今も発達障害で日々悩んでいるのだと思います。
そんな方に有効な、発達障害向けの補助成分と、発達障害の原因について解説したページもございますので、よければそちらもご覧下さい。