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ADHDの新薬「ビバンセカプセル」の効果と副作用、安全性について。

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こんにちは、ADHD's roomのRan(@adhdsroom)です。


先日、ADHDの新薬「ビバンセカプセル」について、こんなツイートをしました。

この記事では、ツイート通り、ADHDの新薬である「ビバンセカプセル」についてまとめます。

本記事の内容
  • ADHD新薬「ビバンセカプセル」について解説します。
  • ADHD新薬「ビバンセカプセル」の効果や副作用を解説します。
  • ADHD新薬「ビバンセカプセル」と旧薬の違いを解説します。

それでは、見ていきましょう。

ADHD新薬「ビバンセカプセル」とは?

ADHD新薬「ビバンセカプセル」とは?

ADHD新薬「ビバンセカプセル」は、2019年2月21日に、注意欠陥、多動性障害(ADHD)の治療薬として厚生労働省の薬事・食品衛生審議会部会が国内製造販売の許可を出しました。

ADHD新薬「ビバンセカプセル」処方対象は?

ADHD新薬「ビバンセカプセル」処方対象は?

ビバンセカプセルは、小児期のADHDに処方されます。

ADHDの新薬と話題になっていたので、大人用の新薬かと思いましたが、子供用でした。

現在、小児期のADHDには基本的にストラテラ、インチュニブが処方されているので、この2つの薬よりも強力である事は間違いありません。

正式な対象年齢は、6歳~17歳となります。

ADHD新薬「ビバンセカプセル」はどんな時に使う?

ADHD新薬「ビバンセカプセル」はどんな時に使う?

ビバンセカプセルは、処方中の治療薬が効かなかった場合に処方されます。

なので、インチュニブやストラテラが効かずに困っている方には、今後ビバンセカプセルの処方がされていくでしょう。

しかし、インチュニブもだいぶ副作用がきつく保険適用後でも高値の為、そこらへんのバランスが今後問題視されていく事になりそうですね。

ADHD新薬「ビバンセカプセル」の効果と安全性、副作用は?

ADHD新薬「ビバンセカプセル」の効果と安全性、副作用は?

続いては、気になる新薬の効果と副作用、安全性です。

新薬「ビバンセカプセル」が、ADHDにどのような影響をもたらすのか、見ていきましょう。

ADHD新薬「ビバンセカプセル」の効果

ADHD新薬「ビバンセカプセル」の効果

ビバンセカプセルは神経伝達物質の働きを強め、ADHDの諸症状全般を改善します。

ストラテラやインチュニブでも効果が無い場合に処方されるだけあって、効果は強力なようです。

それもそのはず、このADHD新薬「ビバンセカプセル」には、リスデキサンフェタミンという覚せい剤原料が含まれているからです。

リスデキサンフェタミンがADHDに及ぼす効果についての論文をご覧ください。

成人のAD/HDに関して、他のADHDに使用される薬と比較して、リスデキサンフェタミンの効果が高かった。
参考:NCBI(アメリカ国立医学図書館 国立衛生研究所)Efficacy, Acceptability, and Tolerability of Lisdexamfetamine, Mixed Amphetamine Salts, Methylphenidate, and Modafinil in the Treatment of Attention-Deficit Hyperactivity Disorder in Adults: A Systematic Review and Meta-analysis.

ADHD新薬「ビバンセカプセル」の副作用

ADHD新薬「ビバンセカプセル」の副作用

ADHD新薬ビバンセカプセルは副作用がきついです。

これについては、覚せい剤原料が含まれている事や、効果が強力な事から、だいたいの方は予想がつくはずですね。

副作用に関しては、下記の論文が発表されています。

リスデキサンフェタミンは、他のADHDに使用される薬と比較して、睡眠障害(39%)、食欲不振(65%)、易刺激性(60%)などを引き起こす可能性がより高かった。
参考:NCBI(アメリカ国立医学図書館 国立衛生研究所)Efficacy and safety of drugs for attention deficit hyperactivity disorder in children and adolescents: a network meta-analysis.

そして、ビバンセカプセルの覚せい剤原料である成分「リスデキサンフェタミン」には、もちろん依存性もあります。

なぜ、ADHDの治療薬はこうも副作用の強いものばかりなんですかね…。

ADHD新薬「ビバンセカプセル」の安全性

ADHD新薬「ビバンセカプセル」の安全性

ビバンセカプセルは効果は高いが副作用がきつい。

ADHDの新薬として、厚生労働省が許可を出したといっても、厳重管理を承認条件としています。

やはりそこらの治療薬と同程度の安全性がある、とは口が裂けても言えないのが現状かな、と思いますね。

ADHD新薬「ビバンセカプセル」と旧薬「ストラテラ・コンサータ」の違い

ADHD新薬「ビバンセカプセル」と旧薬「ストラテラ・コンサータ」の違い

では、ADHDの新薬である「ビバンセカプセル」と、旧薬である「インチュニブ・ストラテラ・コンサータ」を比較してみましょう。

新薬ビバンセカプセルとインチュニブの違い

項目 ビバンセカプセル インチュニブ
依存性 有り 無し
効果 強い 弱い
副作用 有り 有り

新薬ビバンセカプセルとストラテラの違い

項目 ビバンセカプセル ストラテラ
依存性 有り 無し
効果 強い 弱い
副作用 有り 有り

新薬ビバンセカプセルとコンサータの違い

項目 ビバンセカプセル コンサータ
依存性 有り 有り
効果 強い 強い
副作用 有り 有り

ADHDの治療薬はまだ発展途上?

ADHDの治療薬は、やはりまだ発展途上という事もあり、まだサプリメントや生活習慣、対策グッズなどを利用した方が無難かな、と思います。

それぞれ、僕のおすすめを紹介しているので、興味のある方はご覧ください。

まとめ

  • ADHD新薬ビバンセカプセルは小児期用
  • ADHD新薬ビバンセカプセルの効果は高い
  • ADHD新薬ビバンセカプセルの副作用に注意
  • 覚せい剤原料含有による依存性がある

以上、ADHDの新薬「ビバンセカプセル」についてでした。

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See you again♪

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